Blue Moon Ballade 後編

こちらはボーイズラブの二次創作となります。
関心ない方、お子様は閲覧なさらぬようお願い申し上げます。

毎回、特典小冊子に妄想くっつける不届き者。
や、妄想は最上級のラブレター!(と言う名のご迷惑)


リブレフェア「肉食ero」小冊子「蜜情」より

賀門士朗×神宮寺迅人
  ※18禁

迅人の二十歳のバースデー・デートの後編、ただただ甘アマな一夜を。※前編はコチラ

モフモフファンタジー、特殊設定ですのでご注意下さい。


ではこちらから
     ↓







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初めてって、どういうこと?


少し苦しげな表情の賀門が吐き出した言葉に、何故か迅人の胸が疼いた。

テーブルへ置かれたキーをさりげなく取って立ち上がる、大きな背中。

その後を追いながら吸い込まれたエレベーターで、真っ赤になって唇を噛んでいる迅人に、賀門が片眉を上げクスリ、と笑った。

「ん?どうした、ここまで付いて来といてやっぱり怖くなったか」

「ち、ちがうよ…っ、オレ」

世界中の何処にいたって、士朗と一緒なら怖くない。

でも、これからエッチする為に歩いてるってコトが、何だかすごく恥ずかしくて…


そんな迅人をからかうように、賀門が少しおどけた仕草で首をフッと傾げて見せる。

「ここで、今から俺に抱かれたいか…イヤなら回れ右で、このまま帰っても構わねぇ」


ドアに手を掛けたまま、改まった声でそう問いかけられ。
目の前の美しい絨毯に一歩踏み出すことが出来ずに、迅人は俯いた。


自分から抱かれたいかどうかなんて。

そんなこと、今まで考えたことなかった。

いつだって、気づけば優しい手が自分を包み、あられもなく乱され、すぐに訳が分からなくなるほど気持ちよくされちゃうから…

思い出すだけで更に両頬が上気し、迅人が賀門のスーツの裾を黙ってギュっと握りしめた。


「和菓子屋の前を何度も通って、店の外からアンタの顔を見たよ…年甲斐もなく、可笑しいだろ?」

「えっ、本当?」

「あぁ、店に入って、一言、言葉を交わした時にはもう夢中になってた、一生懸命、真っ直ぐにこっちを見てくる可愛い兎みてぇな男の子に、な」


初めて逢った日。

本当は、別の目的で現れたはずなのに。
きっとそれは嘘じゃなく、確かにあの時、士朗はそう思ってくれたんだ。


不思議に何故か気になって、そう言えばオレも…ずっと士朗のこと…


「なぁ、名前は…下の名前なんて言う?初めて逢って、食事に付き合ってくれただけでも信じられないくらい舞い上がってんのに、クッ、どうしても我慢できねぇ」


んっ…んんっ…


(こんなところで、キ、キスなんて…誰かが来たらどうするつもりっ)


叫びたくても、がっちりと片手で顎を捕らえられては、どうすることも出来ない。

迅人は、侵入してくる舌に翻弄されながら、熱で霞みそうになる思考の中で気が付いた。




そうだ…もしかして士朗は、「あの日」をやり直そうとしてる?

芝居でも悪ふざけでもない、もう一つの物語。

あの日、不幸な運命が二人を引き寄せ、いろんな事件があったけど。
すべてはこうして結ばれる為にあったこと。



だからこそ何度でも、オレも士朗と出会いたい…


キスを解いた迅人が、賀門の耳に唇を寄せて囁いたのは、今まで言えなかった告白だった。


「迅人、迅人だよ…オレも、貴方のこと、見た瞬間からすごく気になって、身体の奥がキュっとして」



だから抱いて、抱いて欲しいんだ…




- - - -




「ん…っ、エロいキス、教えてやるから…もっと、口開けろって」

唇をこじ開け粘膜をぐるりと舐め回し、賀門が舌を吸ってくる。
根元から絡めるように擦り合わせた二つの舌が、別の生き物のように蠢いた。

「はぁ、ン…っ、あ…んっ」

「そうだ、覚えが良いな、ウサちゃんの野生の勘ってヤツか?」

「オレ、兎なんかじゃなくて…ホントは…あの…信じてくれないかもしれないけど…お、狼なんだ」

「へぇ…そりゃすげぇな…」と、小さく笑い、シャツの裾を捲り上げた賀門が、直接肌をまさぐって来る。

迅人は思わず自分から腰を押し付け、じゃれるように身体を揺らした。


「そっか、なら迅人は感じやすくて、とびっきり可愛い狼だ…早く、尻尾見せろって…」


尻の割れ目をユルユルと何度も行き来するように撫でられると、身体が浮き上がるほど感じてしまう。

「いや…いやだ、ソレ…感じちゃ…ううっ」

奥まで指を差し込みながら、からかうように表情を見ている男が憎らしい。

「そうか、ならもっと他のコトして大丈夫だな…たとえばココを、こんな風にしても…ンっ」

今度は別の指で下腹から胸元までをスッと撫で上げ、辿り着いた乳首を押し込み潰すように捏ね回す。

いきなり弱い部分を直に刺激され、体がビクンと大きく跳ねた。

「イヤっ、いいっ、ああっ…ン」

「て、そりゃ一体どっちだ?イイのかそれともイヤなのか…フフ、んな反応されたら、身体中、ぜ~んぶ舐め回したくなる、逃げようとしたって逆効果だよ…ホラ今度はこっちだ」

嬉しそうに目を細めた賀門が、グイ、と身体を引き寄せ、座ったままでいる迅人をキングサイズのベッドの上へとゆっくりと押し倒す。


「あっ、あ…っ…声、我慢できな…っ」

キュ、と摘まれる度に律儀に声が出てしまうのが恥ずかしく、迅人が手のひらで口を覆う。

「だ~めだって、好きな子が乱れてアンアン言うのが男にはたまんねぇのよ…それでいい口開けて、ちゃんと可愛く喘いでな」

右手で迅人の手を外させ、左手は乳首の先を爪でカリカリと擽ったり、ピン、と強く弾いたりを、時間を掛け根気よく繰り返す。

次第に呼吸が速まり、感じるたびに、胸は激しく喘いで上下した。


「ん、偉いぞ…ほぉら、持ち主がどんなに嫌がってても、ちゃんと乳首はコリコリだ…」


賀門の指は健気に起ち上がった両の乳首を思うさまに弄って転がし、空いている手は小さな尻を撫で回す。


「気持ちイイか?迅人…もっと身体の力を抜いて、恥ずかしがらねぇで感じていればいい」

ちらっと恨めしげに見上げると、目が合った瞬間、また賀門の怒張がグッと漲るのが服の上からでもハッキリ解った。

「ああっ…ん…んっ、んっ…んああっ…」

踊るように腰が弾んで、賀門のモノに迅人は自分を夢中で擦りつけた。

「足を…もっと開け、そう、その調子だ、どこもかしこもたっぷり可愛がって、愛ってもんを教えてやるよ!」


好きな人に愛されるって、恥ずかしくて、胸が痛くて、こんなにも気持ちイイ。

それは初めて逢ったあの日も、身体はちゃんと予感してた、と迅人は思う。
そうでなければ、あんなにも狂おしいほど強く惹かれるはずはない。


他の誰とも違う、つがいの相手だけが感じる匂い、不思議なフェロモンに導かれ、身体が燃え上がるみたいに熱くなったんだから。


そして、今日も、明日も、何度出会ったとしても。


こうしてちゃんと恋に堕ちるんだ…


迅人は、悪戯に乳首を弄っている男の指を掴み、小さな口に咥え、チュウチュウと夢中で愛撫を加え始めた。

「おいおい、今度は攻守交代かぁ?いいぜ…さすがは狼ちゃんだ、噛むなよ…ウッ、結構痛てぇな、フフ」

賀門は両手で胸の中に改めて抱き直し、髪をわしわしとしながら迅人の頭を撫でる。

頭を振って、まるでイヤイヤをするように、口を窄めた迅人が抗議した。

「イヤだよ、もっと、もっと舐めたい…オレだって、す、スキな人のこと全部、舐めて吸って、愛したいんだ!」

「迅人…おまっ、んなコト、言って、仕舞ににゃ泣いて後悔すんぞ…っ」

チュウッ、と吸い切るように指を放し、それでも良いと言わんばかりに迅人がジリジリと身体を下げて位置を変えた。

ベルトに手を掛け、カチャカチャとせわしなく男の前を寛げる。
下着から飛び出してくる巨大な熱い楔を、迅人が躊躇わず口一杯に頬張った。


「んっ、うわっ、んも、…おっき……んんっ」

「フフ、全部お前のせいだ、しっかり責任取れよ」

ぶるん、と一瞬、迅人の口中からはみ出してしまった大きな亀頭を、ピンクの唇が追いかけて、今度は先端だけをちゅうちゅうと赤子のように吸い始める。

しっかりとしがみつくように添えた両手を、拙くも一生懸命に上下させるのもいじらしい。

「うわ、ソレお前…わざとやってねーかぁ?ったく、エロくて…イイ子だよ」

呆れ顔で身体を伸ばし、顔を近づけた賀門が、チュ、と音を立てて頭に口づけ、小さく呻いた。

「このままじゃ、先に俺がイかされちまう…まあ、お互いが良けりゃどっちが先でも、一緒でもいいが」

気持ち良さ気に喉を鳴らして、迅人が賀門を上目使いにうっとり見つめる。
イヤらしく頬を窄める様は、もう立派に淫らな「大人の愛し方」だ。

「ゴロゴロ喉鳴らして子ネコみてぇだが、心もテクも…もうちゃんと大人の狼だ、フフ、そんなに裏筋舐めんなって…歯が当たるたんび、堪えんのが大変だ」

賀門の泣き事のようなつぶやきに、迅人の瞳がキラリと光った。

「イキたいの?じゃ、もっと…オレのこと…可愛がってよ」

そっと賀門の肩を押し身体を入れ替えた迅人が、噛みつくようなキスを仕掛けた。

「フッ…んっ、ん、あ…」

目の前で揺れるしなやかな腰に腕を添え、賀門がキスに吐息を洩らす。

「めちゃめちゃイイよ…覚えがいいな…」

「ん、もっと気持ちよくなって…オレの口も手も、中…も使って」

「そっか、その覚悟があんならもう我慢しねぇぞ、迅人、ほら、次はどうする?」

「…っ、…いじわる…だから…い、イれて…」

「って、どこにだよ…あわ、やべっ、興奮してきた」

笑って見せた賀門が、股間に手を伸ばし、下着の上から煽るように擦り上げる。

「フフ、ここで擦って、俺がちゃんとイクまで我慢出来るか?」

下着をもぞもぞと脱ぎ捨てた小さな尻を、大きな手がグッとわし掴み、奥の感触を確かめるように、迅人の秘部へと指が蠢いた。

「小さい穴がギュっと締まって…ここに射れると思っただけでクるな…行くぞっ全部、呑み込んでくれ!」

ググッと、掴んだ腰に力を込め、細い腰が何度も引き落とされる。

異物を銜え込む為の痛みすら、迅人を少しの間、現実から飛ばす甘い薬になった。

やがて奥まで届くのを見計らい、今度は狭い内壁を解すように、大きく張りのあるカリの部分を使って、グッ、グッと小刻みに揺すりあげる。

「はぁ…ああっ…早く、も…イイっ…」

「そう焦んな…ちょっとは我慢しろって、こっちもじっくり、ヨクしてやるから」

今度はグニュグニュ、と握り込むスローペースで、迅人のペニスを焦らすように扱く。

「もっと、もっとシテ…っ…」

「綺麗だ…お前のココ、もっと上下に腰振って自分でイイトコロ、探してみろって…」



「あっ、くっ…い、いい…めちゃめちゃイイ…おかしくなりそ…っ」

頼るもののない不安定な感覚と、目の前の男の硬い筋肉質の痴態に頭がクラクラする。


滅茶苦茶に動き出したいのを堪え、深く呼吸しながら中に逞しい男を感じて、迅人はよがり泣いた。

「ああっ、イイっ…ごめ…なさっ…根元、押さえてて…気抜いたらすぐイきそ…っ、ああっ」

下から舐め回すように凝視し、賀門が腕を伸ばして乳首や足の指の股、あちこちを愛撫しさらに迅人を喘がせる。

「はぁ、ン…っも、もうダメ……」

粘り気のある恥ずかしい音を立てて腰を振り、内股にキュ、っと力を入れて、迅人が太幹をしっかりと尻に挟んだまま、ついに自分から動き出した。

「っ、すげー色っぽい顔してる…可愛いよ迅人…もっと声、聞かせろ…っ」

後ろに片手を付き、腰を更に振り立て、賀門が激しく攻め上げる。

満月の窓に迅人の影が揺らめいて、弓なりの背の奥にいつのまにかもう一つの影が見えていた。

「フフ、あんまり良すぎて、お尻からなんか可愛いモンが生えてねぇかぁ?」

からかうような賀門の口調に、渦巻いていた快感が一気に吹き上がる。

「…も、激し…あっ、そんなにしたら…っ、ダメっ出ちゃう…」


「ダメじゃねぇ、もっと、だろ?出ちゃうのは尻尾だけじゃねぇ、耳も…甘いミルクも…な、ほら狼化すると敏感になってもっと、キュ、キュって締まるっ…はぁっ!」

「ああっ、…うっ…うわっ…」

一気に完勃ちし、はち切れそうになったペニスを賀門に握り込まれて迅人が呻く。

可愛い耳までもが、ピン、と小さく立って、壁に映る影だけを見れば、そこにはもうちゃんと一匹の狼の姿があった。


「ぁ、く…ッん…ぁっ、入ってる…激し…っ!フアっ、も、イっちゃうっ…」


「しろう…士朗だ…頼む、今、呼んでくれ、俺の、俺の名前を…っ」


育った孤児施設でも、拾われたヤクザの組の中でも、一度も自分から名乗ったことはない。

自分を捨てた親が残した唯一のもの。

それを初めて、人に教えた…



「しろ、…士朗…っ、スキっ…士朗が…好きで、死んじゃう…あっ…あっ、あああっ!」

「迅人…クソっ、俺も、もう出してぇっ…うあっっ…!」







- - - -





「どうした?まだ外は暗いだろ」

う~ん、と長い腕を伸ばしてシーツを掴み、しがみつく迅人をくるんで抱き寄せる。

何度も抱き合い、幾度となく果てて、汗や体液にまみれた身体を二人でゆっくりとバスタブで流したのはまだほんの数時間前のこと。

ベッドの上でもぞもぞと身体を動かしていた迅人は、厚い賀門の胸筋に片頬を付けたまま、掠れ声で囁いた。

「ゴメン、ちょっと早いけど…そろそろ帰ろうかなって思って」

「帰るったって、屋敷じゃまだみんな寝てる時間だ、起きてんのは…まぁ舎弟の誰か、当番が玄関脇に詰めてるかもしれねぇが」

「違うよ、チビ達がさ…」

「チビ達?何かメールでも入ったか?」

「うううん、そうじゃないけど、最近、夜泣きじゃなくて明け方に起きて泣くことが多かったから、もしかして峻王達が困ってるんじゃないかなって」

「母親ってのは離れてても子供と心が繋がってるらしいな、俺にはさっぱりわからんが、迅人がそう言うならきっと二人とも大泣きしてんだろ…確かに目が覚めて、ママが居なけリャ大変だ!」

「アハハ、うん、そうだね、たぶん、家中ハイハイして探してると思う」


夜明け前の薄明かりが、窓の向こうに広がって、都会が眠りから目覚めるのももうすぐだ。


「一晩大人しくしててくれただけでも大した親孝行だよ、今フロントに電話して車を呼…ん…っ」


チュ、っと、迅人からのキスを受け、賀門の言葉が呑み込まれた。


「ありがと士朗、大好きっ……あと、ねぇ…」



またいつオレと出会ってくれる?


この次はたぶん、生まれ変わってからかもしれないけど。


絶対、またこうして出会って恋をする。


どんな闇の中でも輝いて、すぐお互いを見つけよう。



夜空に浮かぶ、あの青い月のように。






FIN.
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by apacheoffice | 2012-08-10 00:50 | Blue Moon Ballade | Comments(2)
Commented by ぷー吉 at 2012-08-27 19:38 x
。・゜゜(ノД`)良かったです!感動した!本編知ってるけど。読みのがしていたので、コメント遅くなってしまいました。幸せで良かったね。
Commented by apacheoffice at 2012-08-27 21:00
ぷー吉さん、読んで下さってありがとうございました。

か、かっ、感動なんて、ああっ、出ちゃう…<もったいないオバケが!
そりゃ小冊子が素敵過ぎたから~♪

私の続き妄想は一端、そこらへ放り投げといて(書いてる張本人が言う)先生のお書きになるシリーズ新作、続きを熱望してギュルギュルして待っていましょうね。(^o^)
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