追記アリ:ショコラ文庫「まばたきを三回」読みました

こちらはボーイズラブ本のお話となります。
関心ない方、お子様は閲覧なさらぬようお願い申し上げます。
ファン目線なただの雑談ですので、バレに失礼どうぞお許し下さい。

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【あらすじ】
幼馴染で恋人の四ノ宮 令が事故で亡くなって二年、斎藤一佳は山間の田舎町で一人静かに暮らしていた。一日の終わりには令の住んでいた家に行き、その日の出来事を彼に語りかける。孤独を紛らわす一佳の習慣だった。ある日、いつものように令の部屋にいた一佳は突然大きな揺れに襲われる。そして次の瞬間、驚きに息を呑んだ。目の前に令が立っていたのだ。綺麗で意地っ張りなままの、幽霊となった令が――。


凪良先生の新作は綺麗な映画みたいなファンタジー。
噎せ返るような深くて濃い新緑の中、都会と田舎の少年が運命の恋をして…。

って所まではいつものBLで、そっから先が凪良ワールド。
<読んでソンないわ~

こんな良い本、バレ見たら負けですよ!
絶対読んでから、読んでから来てくださいよ!


では読んだ方だけこちらから
     ↓






ま、とりあえず…

大林宣彦監督に撮って貰いましょうか。

いや、正直私は戻らなくてもいいとさえ思ったんですが、それは私が映画にしたら…と考えて読んだからだと思うんです。

「ファンタジーなら消えて欲しい」願望がきっと長年の映画や本の積み重ねで染みついてるのかも。

それを、また爽やかに裏切って読ませる、そしてちゃんとBLしてるのが凪良先生の凄さ。

草原を吹き渡る風…丈のある草の下に転がってキスをする円陣絵に泣かないファンはいるのかな?
<ソコの空気感だけは、岩井俊二監督でもイイな

女の子にして、一般書で書いたらいいのに。<ええっ

や、コレは十分BLなんだから、だとしたら大人になった一佳をもう少し、ワイルドに書いてくれたらもっと良かったかなとも思う。

円陣絵で十分に補填されてるけれども、綺麗な令の描写にちょっと負けちゃう。
攻めに恋したい読者も多い世界だし、もう少し陶芸家として頭角表して…とか、人物的に書き込んでくれたてら満点だった。<ただ、いくら田舎でも飲酒はダメよ笑

幼い恋は凄く丁寧に描かれて良かったから、令が大人になって離れてからも一佳に惹かれ続ける描写がもっと欲しかったかな。

唯一端折られてる部分がソコで(凪良さんだけに)「もったいない!」だ。<爆

しかし、相変わらず鮮やかな言葉遊び。

田舎と都会を分ける「シトロンノマカロン」なんて、宮沢賢治っぽいフレーズも良し。
「トーストの上のマーガリン」も、何でマーガリンなのかと思ったら、特典封入ペーパーの可愛いバレンタインのSSにその答えがちゃんと用意されていて…何という擽り上手!

そしてこれも毎回だけど凪良さんは、関わる回りの大人の書き方が凄く上手いんだよね。
霊だけど暗すぎず、いや霊だからこそ爽やかで、生きている人も優しくて。

この本は特にソレが良かった。
<ナギラ~大満足

ただ後半、結界やら憑依やら霊世界の件を書き込み過ぎちゃった感。

そこら辺りから展開にスピード感があって若さが出てて、すっごく面白かったんだけど…
せっかくの恋がボケちゃうし、別に美輪さんに聞けばいいよな詳細解説いらない。爆

いや、分量的な問題か。

全部を書き込まないで、ヌケを想像させて欲しいんだよ!
(つまり二次書きたくなるくらいにね)

若くて才能ある人にありがちなこれも「もったいない」笑
<人に妄想させるテクを覚えればもっと良くなる、大物になってね

運命の人が隣にいる。

それだけを書きたかったんだと思うから。


良い本だった!
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by apacheoffice | 2012-05-22 12:26 | ちょっとおしゃべり

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