Wolf Moon

こちらはボーイズラブ小説の二次創作となります。
関心ない方、お子様は閲覧なさらぬようお願い申し上げます。


皆様、今夜の月をご覧になりましたか?
中秋の名月、美しい満月の夜ですね。

満月といえば狼、狼と言えば…発情シリーズ!

追記10/25期間限定とするつもりでしたが(笑)このまま置いておきます

Wolf Moon

「発情」 神宮寺峻王×立花侑希 18禁

欲情、の後すぐあたりのイチャラブな二人の一夜を。
※高校生×先生、いや人狼さん×人ですよ!元ネタ未読な方、ファンタジー苦手な方、くれぐれもご注意ください。


ではこちらから
     ↓






◇ ◇ ◇





「ん、はあっ……センセ…っ、スッゲーいい顔…俺を惹き付ける匂いもいつもより強くて、ヤーラシイっつうか、耳の裏なんか白くて柔らかくて、あぁ噛みつきてぇ…」

「バカっ、ここ何処だと思ってる…お前が庭を散歩するって言うから仕方なく付き合って来てやったのに…うぁああっ!」


しっとりとした、形の良い鼻先で、僕の首筋を何度も探るように愛撫しているのは、僕の教え子で恋人、学園始まって以来の天才と言われた誉れ高い男子高校生、神宮寺峻王。
そして、それまで平凡な一介の数学教師だった僕、立花侑希は、この男に見つめられたあの夜から、とんでもない運命に翻弄されて…

それどころか、今は正式にこの男の「番(つがい)の相手」として一族に認められ、広い神宮寺の屋敷の一画にある別棟の離れに一緒に暮らしている。

有り難いことに、それまで親兄弟、親戚にすら縁の薄かった天涯孤独の身の上には、優しく接してくれる屋敷の人々、舎弟と言う名の若いものまで含めると、一気に数十人の賑やかな家族が出来たようだった。

それがたとえヤクザの生業で、人狼一族の家だったとしても。


「フフ、先生だって、もう神宮寺の家に入ったんだから、今夜がどんな夜だか知らないとは言わせない」

ん、今夜…?

そうだ!今夜はたしか今年の中秋の名月…十五夜の夜。


「ホントはさ、初めて先生が俺を連れてってくれた、富士の裾野のあたりまですっ飛ばしたかったけど…月がこんな日にうっかり外で、しかも運転中にヤバイことになったらマズイし、二人とも明日は学校あんだろ?だから、さ」


ここで、我慢してよ…


たぶん、気持ちでは、最近取ったバイクの免許を生かして、二人で夜のツーリングへでも行きたかったのだろう。
少し照れながら、峻王が大きな背を丸め、ガレージの奥の鉄の扉をグイ、と引っ張り大きく開けた。

入り口は高さ50センチほど。
奥行きは大人が寝転んでギリギリ、といった感じの2メートルあるかないか、と言ったところか。

腰を屈めて中を窺うと、乾いた草のような、落ち葉のような、香ばしい匂いが鼻を擽った。

「ホラ先生、手ぇ貸せって、引っ張ってやるから早く入れよ」

そう言われ戸惑っていると、半地下の横穴のような入り口から腕がニュッと伸びて来て、僕はあっという間に頭から、草の塊へと引きずり込まれてしまった。

「峻王、なんのつもりだっ…いくら夜中でも、ガレージには、いつ誰が入ってくるかわからないんだぞ!」

「別に気にする必要ねぇし、ガレージっつったって、そこらの一軒家より全然広いんだから大丈夫だろ」

確かに、裏庭の敷地の多くを占めるこの巨大なガレージには、当主である父親専用の国産最高級車から、若頭補佐、都築のベンツを始め幹部それぞれの専用車、果ては舎弟達が雑用に使用するワンボックスカーに至るまで、十台近くもの車が整然と納められている。

最近は誕生日にと父親からプレゼントされた峻王のハーレーがそれに加わって、日曜などはそのボディーを磨くため、飽きっぽいこの今どきの男子高校生が珍しく熱心に何時間もガレージに籠もっていることがよくあった。

「お前もまだまだ子供だな、自分でバイクを弄ってカスタマイズするとか何とか言ってたくせに、その実、こんな巣穴作って遊んでたのか!」

「へぇ、さっすが先生、生徒が隠れてすることよく見てんなぁ…勘も冴えてる!そう、コレ…マジで巣穴だ」

え?と小首を傾げると、暗闇で見上げた先に男の鋭い瞳があった。

「そ、先生と俺の巣穴…夢だったんだ、いつか満月の夜に巣穴作って、アンタを入れて…思いっきり抱きてぇって」

一瞬、ブワリ、と風が吹き抜け、ほんの小さな沈黙に心臓が派手な鼓動を刻み出す。

「べ、別に、巣穴じゃなくたって、お前はいまだにほとんど毎晩、僕の身体を好き勝手にしているじゃないか!昨夜だって、本格的に発情期が始まったって、あんなに激しく何度も何度も…座って寝てるお前はいいが、教壇に何時間も立つこっちの身にもなってくれ」

「ゴメン、センセ~許してくれって!でも実際、満月に外でっていうのは俺達一族にとっては特別なことなんだ」

「外で、って、外で一体なにをす…」

「バァカ、子作りに決まってんだろ!これでも結構、手間と時間が掛かってんだぜ!突っ込んであった古い工具や荷物片付けてさ、小さい頃、迅人と一緒によくこうやって秘密基地ごっこして遊んだ時みたいに一生懸命、柔らかい草や枯れ葉を集めて…」

男は一気にそこまで言うと、何かに思いを馳せるように目を伏せる。

その時、僕は今までずっと気になっていて、何となく聞けずにいたことを思い切って口にした。

「そう言えば迅人君、今頃どうしてるだろうか…」

そう、今は家を出て、どこにいるのか分からない、神宮寺家の長男、迅人。
峻王も、兄の家出を心配していないはずはないだろうけれど、愛する人に手を取られての逃避行ならきっと幸せであるに違いない。

一瞬目を細め、遠くを睨んで太い首を揺らした狼が、フウゥッ、と息を吐きながら頬をこっちに擦りつけて来る。

「あの賀門のおっさんが付いてんだから、な~んも心配ねぇよ!俺がしっかり、つがいが上手くいくコツってもんを伝授してやったしな!」

そう言ってギュウギュウと背中から僕を抱き込みながら、男がわざと大きく身体を揺らし草の中へと身を沈ませる。
あっという間に半分ほど草に埋まってしまった僕は、何故か不思議な安堵感に包まれ、恋人の胸にピッタリと背中を密着させて、静かに深い呼吸をした。

「つがいのコツって…そんなもの、本当にあるのか?」


身体が密着しているだけで、どんどんヒートアップする、若い身体の硬さと熱さ。
背中だけじゃなく、尻や太腿、身体全部で雄の逞しい筋肉を感じて軽い目眩が起きる。


峻王が身じろぎをする僕を見て、耳に口づけながら小さく笑った。

「ん、そ。コツだよ…フフ、おっさん、大人のくせに案外可愛いトコあるよなぁ…二人が旅立った夜、これから高飛びするからしばらく携帯は繋がらないって俺に掛けて来て、最後の最後に妙なこと言い出したんだ…その、迅人の腰が…」

「迅人君の腰がどうかしたのか?まさか逃げる途中で怪我をしたとか?!」

「違げぇって、落ち着けよ…迅人のさ、俺の兄貴の腰が、信じられないほど細くて折れそうだろ?一緒に逃げて毎日満足するまでヤッたりしたら壊れちまいそうで怖い、どうすればいい?って、アイツしゃあしゃあと弟の俺に惚気やがったんだ!クソッ」

ちょっと怒ったような峻王の口ぶりは、いつの間にか僕の堪え切れない笑い声に同調し、堪らない、といったクスクス笑いになって消えてゆく。

「そりゃ、僕も聞いてみたかったよ…きっと半分は真面目にお前に聞きたかったのかも、それにしても賀門さん、本気で迅人君を愛しているんだな」

「ああ、そうみてぇ」と、頷いたあと。

峻王の指が僕の前に回り、胸の上や顎の回りをからかうように指でちろちろと擽った。


「で、俺がなんて答えたか教えてやるよ…」

「や、やめ…峻、くすぐったい…ああっ、」


「やっぱさ、愛してんならまずはすべてを奪い尽くせ、俺と先生なんか食事もろくに取らずに離れに籠もって一週間だ!」


アンタらが本物のつがいなら、何にも遠慮はいらねぇよ、って。



- - - - - - - -



チュ、ん…ちゅぱ…ちゅうぅっ…

ん…。

「なぁ先生、今夜はさ、こうして後から、抱いたまんまで最後までヤろうぜ」

「峻王…たか、お…っ、いやっ、ソコ…ああっ!んんっ…ん」


首を後へ思い切り反らし、背後からの激しいキスに応えて獣の匂いを胸一杯に吸い込む。


すでに限界まで張り詰めた細身なペニスを指で扱かれ、先端に指をグリグリと男が擦りつけて来た。

熱く発熱した若い肉体は、僕の背中を包んだままブルブルと震え、激しい息を弾ませている。


「つーかさ、いつもよりかなりキてる…やべぇ、今日、何か違うよ、マジ気持ちイイ…」


「ん…僕も、僕もイイ…イレて…おねがっ、お願いっ…ああっ」

「っ、センセ…じゃねぇ、侑希の…そのいかにも感じてる顔、たまんねぇ…このまま、入れんぞっ…ぁっ…んんっ!」


「峻…す、きっ…ああっ、イイ、イイっ!もっと…」

「すげ…中動いてる…俺、あんま保たねぇかも…うあっ…」

「ああっ、ん…うぅっ」

繋がった腰を揺すり上げ、持ち上げるようにして突いてくる峻王の太いモノに、容赦なく前立腺を刺激され僕は呻いた。

「あっ、声、声がでちゃ…う、っ…我慢できな…っ、あっ…あ…」

「うっわ、先生のもギンギン、先っぽからすっげー溢れてる…エロいい眺め、さっきから、たまんねーんだけど」

「あ、イタっ、いい…ああっ!」

リズミカルにバックで突き上げながら、僕のペニスを根本からしっかりと握り、親指の腹で優しく裏筋を何度も往復し敏感な継ぎ目をキュ、と締め付ける。

「先生、痛い?それともイイの?言えないんなら、コッチに聞くぜ」

胸に伸びた手が、乳首をピン、と強く弾いて、僕の腰を素直に大きく跳ねさせる。
悪戯な指と激しい腰の動きに翻弄され続けた僕は、少しづつ限界に近づいていった。

「イイ…もう、もう…イキそ…っっ、ああっ!」

「なら、そろそろ行くぜ…んんっ、先生…ちゃんと俺の、全部受け止めてよ…クソ、っ今度こそ…孕ませてやるっ!」

あ…ああ…ん、あっ、ああ…

捻じ込まれるようにして何度も腰を入れられ、中にドクン、ドクン、と大量の精液を送り込まれるのを感じる。
接合したままさらに数度、しっかりとペニスを揺らし、最後の一滴まで注がれて、僕は一瞬、気を失った。


ペロリ。

ん?

涙の滲む僕の目尻に、温かく細長い舌が伸びて、ありがとう、とでも言うようにペロリ、と僕の頬を舐める。

え?

ウゥゥ…ハァ、ハァッ…

荒い息使いで、いまだ萎えることなく腰を揺らしている逞しい野獣。

僕の尻に滑らかな肌が当たっている…滑らかで、毛皮のような…毛皮…の…


「まさか!峻王っ、お前、今、変わってるのかっ?」

驚いて声を上げても、もはや返ってくることはない。


僕は今、初めて。


一匹の狼に、抱かれているのだから…





- - - - - - -





板張りの小さな隙間から、ひんやりとした秋の夜風が忍び込む。

せっかくの満月、フルムーンも今は静かに、二人の身体の上に影を映しているだけだ。


「なぁ先生、ウルフムーン、って知ってる?冬の日の、飢えた狼が遠吠えをするみたいな寒い日に出る12月の2番目の満月を言うんだ」


結合を解いたあと、一度だけ月に向かって、ウオォーーーンッオーーーン、と美しく吠えた狼は、今ではもうすっかり人間の体に戻り、僕の隣に横たわっている。


「聞いた事はある、アメリカじゃ狩猟をする関係で、沢山の満月の呼び名があるのだろう?」

「ああ、そして、あっちには…まだ未確認だが、どうやら俺達と同じ人狼の種族の生き残りが今でも多数種存在していて、たまに交種しながら逞しく生き延びているらしい」

「それは凄い…伝説だけじゃなくて、ちゃんと生きてるってことなのか」

「日本じゃもう俺達だけになっちまって、人と交わって細々と生きて来たけど、俺、高校卒業したらアメリカやヨーロッパへ行って、同種の奴らと会って密かに研究してみてぇって思ってる」

「それは…留学するってことなのか?」

「あぁ、親爺がなんて言うかわかんねぇけど…でも、できればつがいの侑希にも一緒に来て欲しいんだ」


この世の不思議は数え切れない。

いつかそんな日が来たとしても、この男とならばそれも人生の旅の楽しい出来事として、今宵の満月のように美しく輝くのだろう、と僕は思った。


「旧暦で有名な満月は、日本じゃ今夜の中秋の名月くらいしかないけど…それも実はしっかり満ちた月じゃない年の方が多い」

「あぁ、軌道が楕円だったり、早さが変わったりして、定まらないからな」

で、今夜は…と、言おうとして隣を見ると、もうすでにスースーと規則的な可愛い寝息が聞こえている。


「峻王っ、こんなところで寝ちゃダメだ…」


と、肩を揺すろうとして僕は気付く。


ここは僕達の愛の巣で。

しかも、今夜は珍しい正真正銘の満月で迎える中秋の名月。

二人だけの特別な ちょっぴり早い Wolf Moon なのだということを。




Fin.
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by apacheoffice | 2011-09-12 23:57 | Wolf Moon

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