舞台「美しいこと」再演 千秋楽レポ
こちらはボーイズラブ作品を原作とした舞台のお話となります。
関心ない方、お子様は閲覧なさらぬようお願い申し上げます。

前記事APACHE OFFICE大創業祭レポと連投しておりますのでご注意下さい。

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舞台「美しいこと」 木原音瀬原作、主演 与那嶺圭太・井坂俊哉

2011年6月25日夜公演・26日千秋楽と観劇。
人生で忘れられない日がまたまたまた増えてしまいました。
てか、26日に至っては、自ブログオフの後の観劇という幸せのなんたるてんこ盛り!

もう時系列でとにかく語って置かねば!忘れないうち!
<書いておけばもうそれは何があっても一生私のもの

ってことで、なが~~い観劇日記でよろしければこちらから。


     ↓



お席は最高前から2列目ほぼセンターって。<いいのかこんなかぶりつき

オープンなセット、明るい開演前から、印象的な心臓の音の「ドン…ドン…」という音が響き。
トレンチコートを着たアンサンブルの出演者達がもう客席を一歩づつ歩いてるよ!

なんという導入。<演出イイゾ

ここで言いたいのは、ほぼというか確実に原作ファンがほとんどであろうこの舞台。
しかし、中には、いやかなりの確率で、「舞台ファン」もいるってことなんです。

BLが好きで、同時に観劇が趣味の方って、私を含めて本当に多い。

何十年も下北から帝劇から、商業から歌舞伎から四季から宝塚まで何でも見て来た私ですが。
こんなにも真っ直ぐにBL作品を扱って、且つ重いテーマを掘り下げてくれる舞台を見る日が来るなんて、思ってもいませんでした。
なんて時代!長く生きてて良かった!<爆

まずはドア向かって拳を振り上げる若者達、開かない扉、泣き叫ぶ声。
どうにもならない【現実】がそこに現れるのね。

口々に叫ばれる不満や不安、そして一番上の扉がバン、と開いて光の中から現れる一人の男…
<ま、松岡く~~~~ん

すべての着替えはスムーズに舞台上で、なんと演技を続けながら行われ、男と女、松岡と葉子が入れ替わる不思議。
(台詞を言いながら、カツラを自分で被り、ワンピースを着て、ズボン脱ぐ!)

松岡役、与那嶺クンの動作が美しいのが本当に印象的だった。

そして出来上がった「葉子」が叫ぶ、心の声に胸を絞られる。

ここで、敢えて男らしい肩の筋肉を見せて(ドレスはチューブドレス)いるのは「自分は男、変身願望として女装を楽しんでいるだけ」ってことのアピールだよね。
でも、それが演技を続けていくうちに、だんだんと綺麗な背中が細くなり、腕がしなやかに動いて男の袖を掴み…

白いストールをフワリと羽織った瞬間、そこにには「美しいこと」が存在してた!

女装、と言うひと言では言えない、松岡という人間の「変身」がなされたのだと気づいて震えたよ!
そして、有能な営業マンとしての松岡に戻った時には、若い男の子らしい「子を産まぬ性」のしなやかな美しさがあって。

凄い、与那嶺クン!
しかも乳首は透けるみたいなピンクだ!
奥さん落ち着いて見てられない!
<いや無理でもゼイゼイ落ち着けって


対する寛末を演じる井坂さん、猫背になって優柔不断な男の我慢の芝居を大熱演!
前半の(初めての)恋をする揺れる気持ちと、後半のどうにもならない思いに乱れ、苦悩する「男」の演技の振れ幅が凄かった。


人は苦しみながらも、訳の分からない思いにかられ、そんな自分と現実に折り合いを付けて生きていかなくちゃならないってこと。

寛末の苦悩は、まさに木原ファンの苦悩。
本当にもう木原先生に、人生で何度泣かされるのかわからない。
それでもどうしようもなく、人は読んでしまうんだ!<爆

ラスト、寛末の伸ばされた手と松岡の振り向く横顔。

そこに観客は、いや木原ファンは、その先に「愛しいこと」へと続く長い長い物語を見ている。

本当に素晴らしい舞台だった。

セットも工夫されてて、小劇場らしい演出。
グレイで統一されていてシックだけど、箱一つを動かしただけでそこに居酒屋が現れ、会社の事務室が現れ…

電車のホームに雨が降って、傘を差し掛けるあの冒頭シーンが浮かび上がる。<うわ~ん泣いちゃうよ

まるで二人の間にいるみたいに、客席に向かって差し掛けられた寛末の傘。
その後に立つ葉子(松岡)も客席を向いていて「寛末の見ている葉子」が見えるのもイイ。

余談ですが今回の舞台で、私が泣いた、一番のキュンポイントは…
<何度もある切ないキスシーンは置いといて

雨のデート、遊園地が閉まってて、焦る寛末に向かって松岡が「葉子」の姿で言う心情吐露の台詞。

「さっきから謝ってばっかで、こっちが居たたまれないよ…寛末さん…」

って、もうコレ、ハッキリと「恋の瞬間」じゃないのコレ!<号泣

あぁ可哀想って好きってこと!
<それはグローバルスタンダード爆

脇を固めるベテランの速水けんたろうお兄さん(劇中にだんごも一節入ってて嬉)
取引先のダンディーな部長から、エスニック料理屋の謎のアジア人まで本当に芸達者!
早瀬ひとみさんとともに、いい声で歌ってくださって、重いテーマに一瞬の救いと安心が舞台に溢れて素敵だった。

そして嫌みな同僚?の佐々木卓馬さん、や~なヤツでも彼がやるとどこか憎めない、どこか可愛い人間らしさが出ていて良かったよ!
(25日のアフタートークでは回して盛り上げ、千秋楽ではスタンディングのタイミングを演出、ムードメーカーの働きは完璧だった)

後半のストーリーの鍵、寛末の恋人となる女性を演じた渡辺瞳さん、明るくて活発、でもどこかポキンと折れそうなところは原作のイメージ通り、他アンサンブルの皆さんも次々に早変わり&役代わりで楽しませてくれた~。

で、千秋楽のスタンディング・オベーション、カーテンコールはもう全員が涙。

与那嶺クンの一言では、もう今までの思いが溢れて「マジ号泣」になりかけた所を、隣の早瀬さんが先輩らしく、クッと彼の激情をいなして止めて、ちゃんと挨拶できて良かった。
そしてファンの温かい声援の中、顔を上げ「今まで一番、楽しかった舞台でした!」と彼が叫んだ声は、もうちゃんと俳優さんの声だった。

で最後、何度目かのカーテンコールの際に、座長の井坂さんから「実はこれから重要な発表があります…」との声が。

そう与那嶺クンの28回目のBIRTHDAY!お誕生日当日が舞台の千秋楽だなんて。
こんな偶然も素敵だな。

ケーキが出てきて。でも消防法で火が使えないから蝋燭はフェイクで(笑)吹き消すマネも可愛いぞ。

そしてその場の全員が一つになっておめでとう~~!!

井坂さんが口に持ってくるホールケーキに顔を寄せてパクッと一口。
口の周りは3歳児みたいな生クリームだらけ!<何コレ、何のプレイ…爆

井坂さんが用意していたハンカチでまるっと拭いてくれて、これもファンサービスか!
狙われてるよ!ありがとう!<大満足

最後、腕を伸ばしたまま、力強く握った二人の握手には、難役をこなし(初演は急遽の代役としてだったし)舞台を無事に勤め上げて成長した好敵手としての情が見えて。
これももう滂沱の瞬間だった。

終演後はもちろん(毎回)出口で出演者全員が並んでお見送り。
握手やプレゼントお渡しも出来て、通路が狭いからもうマジで大接近抱きつけそう!(奥さんイケマセン)
もちろん千秋楽には木原音瀬先生もいらしていて、お顔を拝見&関係者の方とお話していらっしゃるのを至近距離で拝見できたのも嬉しい嬉しい。
(千秋楽、舞台記録?の録画があった模様)

再々公演があったら、また通いたい!
ご一緒して下さった方、これを最後までお読み下さった方、ありがとうございました。
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by apacheoffice | 2011-06-27 14:13 | ちょっとおしゃべり
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