BLCD「疵-スキャンダル」 小杉×増谷

こちらはボーイズラブCDのお話となります。
関心ない方、お子様は閲覧なさらぬようお願い申し上げます。

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噂に聞いてはいた、名作CD。
もっとも人の心に強烈な印象を残すのは「未完」の形態だと、心理学術上も証明されているわけですが。

一枚目だけで止まってるのもだとすれば「許可証を~」然り「茅島氏~」然り。

と、それを置いたとしても、強いインパクトのある作品になってると思う。
諸先輩方のお導きに、またもや大感謝することになりました。
<あぁ、この世界にいる幸せよ

原作未読、いろいろと内容的にちと聴くのに「辛い」作品ですが。
大丈夫な方、ではこちらから
     ↓



 

大好きなかわい先生の作品、文庫化されているし、いつかじっくり手元に置いてから…
と思っていたんですが、どうにも我慢できずにCDを先に聞いちゃった。

しかし、先に聞いて良かったとも思う。

これからの二人がわからないからこそ、この暗い海を漂うような二人の舟の行き先を思い、この物語のプロローグ、重い空気を心に沈められたから。


舞台は霞ヶ関、モロに社会派ドラマ。
高級官僚の同期ライバルの二人。
閨閥やら政治家やら後ろ盾を手中に、出世街道のし上がって行くところに不意に開いた落とし穴へ落ちてゆく…

政略結婚・不妊・(出世の為に老醜極まりない男へと)強要され陵辱され…ともうこりゃWO○OWの年末スペシャルドラマで三夜連続で見るべき物語ですよ。

こういう映画、昭和の昔にはたくさんあったし、こっちの世界でももっとあってもいい。

人間の裏の顔、汚れた世界、そこにこそ、どうしようもない「人間の生と性(さが)」があるんだから。

夢見る作品も大好きだけど、こういうドロドロとした物語も素晴らしい。

そして、何よりこのCD。

我らかボス(笑)小杉さんの演技が、す、す、す、素晴らしいんですがっ!
<失礼極まりないほど嬉しい驚き

今までのどの役より私、この司馬という男がピタリと小杉さんに嵌ってると思う。

若くて能力高くて、憎たらしい程に高級官僚(少なくともこのDCのあたりまでは)自分にまったく何の疑問も持たず、ただ出世街道を驀進する男を本当に魅力的に、サラリと演じてる。

増谷さんの演じる桐原の「細くて冷たい、触れたら指が切れてしまいそうな」氷の心も堪らない。

(一癖ある脇で、一条さんの滴る色気、宝亀さんもたまらんぞ)

そして、温泉。

そこは、温泉。

トンネルを抜けなくても雪国。←違います

あぁ、この重暗いしっとりと艶を含んだ空気感と哀愁漂う性愛の情。

これはもう昭和に戻って映画化するしかない…

するってーと監督は「日本の首領」とか新・極妻なんかの中島貞夫監督で。
<妄想キャス開始~

どこか謎めいた受の桐原は、今なら演技がもっと上手くなったとしての伊○谷友介。
桐原と運命に翻弄されていく攻の司馬には、ちょっと濃いめで北○一輝。

そして桐原にご無体な…例の官僚OBにはココは譲れない佐藤慶で!
あ、やっぱ宝亀さんの演技のイメージなら金子○夫か…

毎度、生きてる人じゃ思いつかないわ。<笑
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by apacheoffice | 2010-12-01 17:41 | BLCD感想(カ行) | Comments(8)
Commented by namazz at 2010-12-02 16:25 x
先程はわざわざおいで下さりありがとうございました。

本作の小杉さん、良かったですよね~
私的にはベスト!と思っております。

またまた、美味しそうな妄想キャス
namazz妄想キャスは、桐原・北○一輝 司馬・豊○悦司
官僚OB・山○勲 でございました。

北○はチンピラ役を演じていて頃からのコアなファンでして
望月六郎監督作品「鬼火」の着流し姿のオカマ役に惚れ
同じく望月監督の「皆月」は絶品でした!
最近はTVでも人気のようですが、
キレたら手がつけられない○クザをスクリーンで
また見たいものだと思っております。

それにしても、最近は哀愁を背中にまとった○クザが
出てくるような映画が無くて、マジでさびしいです(T_T)
本気で、大塚さん中田さん黒田さん藤原さん平田さん小山さんあたりで
実録もののドラマCD とか発売されないでしょうかぁ~
もうこういう話だと止まらなくなってしまって・・・
本筋から離れた話で大変失礼いたしました<(_ _)>
Commented by apacheoffice at 2010-12-02 19:00
namazz様

早速のお越しありがとうございました!
そうですよ!北○一輝が優柔不断?な殿様なんかやってちゃイカンですよ!
<私達が893の話をしながらビール飲む時の目の輝き半端無い

小杉さんも洋画吹き替えの時みたいな男っぷりの良さで、冷たかったりグッと来たり、すっかり振り回されて聴きました。
<惚れる

そして「大塚さん中田さん黒田さん藤原さん平田さん小山さんあたりで」ですってぇ~~!
それは聴きたい、いやもう私たちの理想は、今ではこの世界(ドラマCD)でしか出来ないことになってしまっているのかも。
893でも官僚でも南極越冬隊でもなんでも良いわ!<爆

かわい先生の「疵」原作もこれから収集の旅に出てまいりまね。

桐原が「どんなことをしても役に立たなかった」ってことは、まさかの官僚OB(宝亀さん)受けなんでしょうか?!それが気になって今夜は眠れない私です。
<や、もはやどっちでもいいんですが

慣れない奉仕を詫びる桐原の「先生、お背中流させてください」な発言に、床を転げ回って悦んだ私はすっかりもう大人。
この先にどんな苦しい物語が待っていてもきっと大丈夫なはずですから。
Commented by rie at 2010-12-03 21:16 x
原作未読です。

でも、かわい先生を先日薦めていただいたので、少しずつ読んでいます。
一昨日読み終えたのは「透過性恋愛装置」
良かったです。心に染み渡ってきました。

疵も読みたい作品なので今後読む予定ですが、CD化されているのですね。
しかも十郎太さんとは。社会派に合っていますよね。

かわい先生の作品はとにかくキャラの描写がハンパないと思いました。その性格付けのエピソード一つ一つがとても丁寧。
上海金魚も読む予定です~♪
Commented by uduki at 2010-12-04 23:01 x
原作もCDも大好きな作品です!
私は原作が好きでシリーズを最後まで読んでますが、安易なハッピーとは違った曲折をたどっててよかったですよ。

それにしてもこのCD。
初めて聴いた時に色々インパクトがありました。
まず桐原の声の描写を読んだとき、誰の声がふさわしいだろうと想像して、その頃それほどたくさん声優さんを知らなかったんだけど、増谷さんが一番合ってると思ったんですよね。
そしたらCD化されたらマンマのキャストで。
びっくりしました!
それからもちろん、一条さんとの出会い。
いや、ムサシの方とどっちが先だったか記憶がおぼろげですけど(爆)、BL作品としては、確かに最初だったはずです。
で、色っぽいシーンがある訳じゃないのに、友人と酒場で喋ってるだけの声にやたらドキドキさせられて忘れられず…(笑)

最近原作の方は文庫化されて再販されてますね。
可能ならばCDも、続きを出してほしいものです!
Commented by apacheoffice at 2010-12-05 01:14
rieさん

透過性~は同人誌で「恋は遠い日の花火ではなく」というのが出ていて牧田視点が愉しめますよ~♪
上海金魚をお読み頂いた上で、こちらもよかった読んでみてくださいませ。←回し者か
Commented by apacheoffice at 2010-12-05 01:21
udukiさん

聴いてみて良かった、まだまだI氏出演作(BL)に制覇していないものがたくさんある、初心者の私です。
こちらもudukiさんをはじめ、たくさんの先輩方のレビュー拝見してずっと気になっていたものでした。

増谷さんのお声も本当にぴったりでしたね!
そして酒場の似合う艶声のI氏。
udukiさんが恋に堕ちた「瞬間」の声が聞けたと思ったら嬉しいです。
Commented by rie at 2010-12-16 08:29 x
同人誌「恋は遠い日の~」は感想をネットで読んでぜひ、読みたいと思ったのでした。
牧田視点に萌えそうです!
探しますね!

上海金魚は今日から読みます。
(昨日まで「きみといるなら世界の果てまで」を読んでました)
Commented by apacheoffice at 2010-12-16 12:19
rieさん

かわい先生の不思議な魅力、作風が、本当にいくつもの引き出しがあって素敵ですよ!

私も実はまだ古いものまで集め切れてなくて、これも原作最後まで読めてないんですが、時間がかかっても最後まで制覇する覚悟です!
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