ルチル文庫「上海」読みました
こちらはボーイズラブ関連本のお話となります。
関心ない方、お子様は閲覧なさらぬようお願い申し上げます。

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かわい有美子先生の98年の作品を文庫化。
ラストに書き下ろしのその後の二人のお話が!

98年当時はもちろん購入していないので、私は初めて読むわけですが、もうあらすじ読んだだけで泣きそうになって速攻注文。<笑

あ~もう泣いた、泣いたさっ!<新春早々盛大に
「上海金魚」のしっとり感、あれが大河になってるんなら好みじゃないわけない。
しかも上海租界だバンスキング!英国英国アナザー・カントリー!ラ・マン~愛人ですかぁ?
<いいえ全然違いますが、匂いはまったくソレだ!大好き!

今回もバレ失礼雑言お許し下さい。
ではこちらから
     ↓



もう阿片の煙が濛々しちゃってて、猥雑混沌…退廃的な世界を想像していたんですけど…

実際物語の本筋、ほぼ大半は、育ちの良い(でもちょっとワルでカッコイイ)お坊ちゃんレイモンドと、中国人で孤児の執事(これがかわいさんらしい儚い濡れ感たっぷりの美人)執事との身分違いの儚い恋がしっとり、じっくり描かれてて胸がキュンキュン苦しくなる~。

もちろん激動の大戦を挟んで、充分に(運命の波に引き裂かれる二人を)楽しめて映画1本以上の奥様大満足なんですけど…これ最初は雑誌掲載作品のようですが、この大河なテーマなら、3冊ぐらいのシリーズで出て欲しいくらい!

特に素敵だった、上海バンスキングな「歌姫」(受のエドワードが渡英資金を工面するために働くナイトクラブでのお話)これでもう一冊書いて欲しかったよ!

辛いけど、エドワードに、レイモンド以外の男と身体も含めた苦しいもう一つの恋(のようなもの)を、ちゃんとさせたら良かったのに。
だから慶春の思いに嫉妬した永祥が、無理やりエドワードを…とかだったらもっと…爆

って、もうそれは贅沢ですね。いやBLってほっんとにイイもんですね。
<大人ってもうワガママですね

で、この満足を持ってして、世間様の何をも怖れずに言いますけど。

あのエドワード(受の中国人)の名前、なんで普通に中国名にしとかなかったのかな

駆け落ちした使用人の子が屋敷に引き取られて、屋敷の主人である英国人貴族に「エドワード」と名付けられる、そのエピソードは素晴らしいし、その始まりこそがこの大河の元でもあるのだけれど。

本編がこんなに波乱万丈、素晴らしい物語なんだから(そこいらのオリエンタル物に紛れちゃうことなんて絶対にないんだから)そこは中国名のしっとりした名前にしておいても、全く支障はなかったのに。

「レイモンド」と「エドワード」
音の長さも近いし響きも似てる。

中国名の漢字であればもっと文の見た目というか、開いたページの見え具合がキリっと締まって良かったのに。

そして、そうしておけば、書き下ろしの「世紀の誤植?!」受け攻めの名前入れ違えは生まれなかったのに!
<ココだよ言いたかったのは!

ああ、しかも場所が凄すぎる。
それが何で何でココで来るの…ってな、ここしか無いって決め処でですよ。

長い長い物語、苦しみも涙もすべてが優しく昇華する、10年後の文庫化で書き下ろされたお話の一番の泣かせる一行でですよ。

う~~~~、モッタイナイ!
<今年最大のモッタイナイが、もう出たよ!

この物語は私達の心に感動の涙の味と、モッタイナイ心を教えてくれたのね。

いい話には鞭がある。

椿姫マルグリットが、最後、手の甲に鞭打たれるように。

これからも何も恐れず、強く美しく(誤植に)鞭打たれよう。

人が本を読む限り、それから逃れられない。

そして本がくれる愛と感動は、全てを越えるのだから。

10年前っちゃもう自分だって他人なのに。
全面的に手を入れて、また私のような新参者に読ませてくださった
かわい先生に感謝して。

さ、もいっかい読んじゃうぞ!<笑
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by apacheoffice | 2010-01-10 01:53 | ちょっとおしゃべり
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